こんにちは。英建設の杉山です。室蘭・登別・伊達で家づくりのお手伝いをしています。北海道の冬は長く、暖房費も体への負担も本州とはくらべものになりません。だからこそ、家づくりでいちばん最初に考えていただきたいのが「家の温熱環境」です。今回は、私たちが土台として大切にしている高気密高断熱の考え方を、2026年の制度や補助金の動きも交えてお話しします。
この記事のポイント
- 室蘭の家づくりは、デザインや広さより先に「暖かさと省エネ」を土台に考えると後悔が少ない。
- 高気密高断熱の家は、暖房費・寒さ・結露という寒冷地の三大悩みに同時に効く。
- 2025年4月から新築は省エネ基準への適合が義務化され、断熱の下限が引き上がった。
- 「みらいエコ住宅2026事業」など、寒冷地でこそ活かせる補助制度がある。
目次
- なぜ室蘭の家づくりは「高気密高断熱」から考えるのか?
- 高気密高断熱の家は、実際に何が変わるのか?
- 2026年、省エネ基準と断熱等級はどう変わった?
- 寒冷地の室蘭だからこそ使いたい補助金とは?
- 金利が動く今、家づくりのタイミングをどう考える?
- 英建設が大切にしていることは?
なぜ室蘭の家づくりは「高気密高断熱」から考えるのか?

家づくりの相談でよくいただくのが、「まず間取りとデザインを決めたい」というお声です。もちろんそれも大切ですが、室蘭のような寒冷地では、その前に「この家は冬にちゃんと暖かいのか」を決めておくことが、暮らしの満足度を大きく左右します。どんなにおしゃれな家でも、冬に足元が冷え、暖房を強めても寒く、光熱費だけがかさむ家では、長く心地よく住み続けることはできません。
室蘭は太平洋側で豪雪地帯というわけではありませんが、それでも冬は長く、朝晩の冷え込みは厳しく、暖房を使う期間が本州よりずっと長くなります。つまり、家の断熱性能の差が、そのまま毎月の暖房費と体の快適さの差になって、何十年も積み重なっていくということです。だからこそ私たちは、家づくりの一番の土台として、まず高気密高断熱を整えることをおすすめしています。
高気密高断熱の家は、実際に何が変わるのか?

「断熱」は、壁・床・屋根・窓を通して熱が出入りするのを抑える力のことです。「気密」は、家のすき間から空気が漏れ出したり入り込んだりするのを抑える力です。この二つがそろって初めて、暖めた空気を家の中にとどめておけるようになります。断熱だけを高めても、すき間が多ければ暖気は逃げてしまいますし、気密だけを高めても断熱が弱ければ壁越しに冷えてしまいます。両輪で考えることが大切です。
高気密高断熱の家では、主に三つのことが変わります。ひとつ目は暖房費です。少ないエネルギーで暖かさを保てるため、冬の光熱費の負担を抑えやすくなります。二つ目は寒さと温度差です。部屋ごと、床と天井付近の温度差が小さくなり、廊下や脱衣所の底冷えもやわらぎます。急な温度差は体にも負担がかかるため、健康面でも寒冷地では見逃せません。三つ目は結露です。窓や壁の表面が冷えにくくなることで結露が起きにくくなり、カビや建材の傷みを防ぎ、家そのものを長持ちさせることにつながります。
2026年、省エネ基準と断熱等級はどう変わった?
じつは、住まいの断熱を取り巻くルールはここ数年で大きく動いています。2025年4月からは、原則すべての新築住宅に省エネ基準への適合が義務づけられました。基準を満たさない住宅は建築確認が通らなくなったため、これからの新築は「断熱等性能等級4以上」が最低ラインになった、と考えていただくと分かりやすいです。
ただし、ここで知っておいていただきたいのは、等級4はあくまで「下限」だということです。国は今後、より高い性能へと基準を引き上げていく方針を示しており、将来的にはZEH水準にあたる等級5以上が求められる見通しです。室蘭のような寒冷地では、法律で決められた最低基準ぎりぎりで建てるよりも、その上の性能を最初から見据えておくほうが、暮らしの快適さでも、将来の資産価値でも安心です。私たちは一級建築士事務所として、お客様のご予算と暮らし方に合わせ、どの性能を目指すのが最適かを一緒に整理していきます。
寒冷地の室蘭だからこそ使いたい補助金とは?

[性能の高い家は初期費用が上がるのでは、とご心配される方も多いです。そこで活用したいのが、国の補助制度です。2026年は「みらいエコ住宅2026事業」が実施されており、省エネ性能の高い新築住宅の取得や、断熱リフォームが補助の対象になっています。新築ではGX志向型住宅・長期優良住宅・ZEH水準住宅といった区分ごとに補助額が定められ、寒冷地は一般地域よりも手厚く設定されている区分もあります。リフォームでも、窓や壁の断熱改修などが対象です。
こうした制度は、申請の要件や受付期間が細かく決められており、年度ごとに内容も変わります。「使えるはずだったのに間に合わなかった」ということがないよう、私たちは計画の早い段階から最新の制度を確認し、お客様に合った使い方をご案内しています。補助金は家計を守る大切な仕組みですので、家づくりの相談とあわせて気軽にお尋ねください。
金利が動く今、家づくりのタイミングをどう考える?

もうひとつ、家づくりのタイミングで気になるのが住宅ローン金利です。長期固定型の代表であるフラット35は、2026年7月の金利が前月から引き下げられ、年3.14%(融資率9割以下の場合)となりました。一方で変動金利をめぐっては、今後の利上げの動きも話題になっています。固定と変動、どちらが正解と一概には言えませんが、大切なのは金利の数字だけで判断せず、無理のない返済計画を先に描いておくことです。
英建設では、資金計画のサポートにも力を入れています。「いくらの家なら安心して返していけるのか」「補助金や税制も含めるとどう変わるのか」を、家のプランと同時に整理していくことで、後悔のない意思決定ができます。金利や制度は動きますが、暮らしの土台になる家の性能は、建てたあとから変えるのが難しい部分です。だからこそ、性能と資金計画を両輪で考えることをおすすめしています。
合わせて読みたい
- 高気密高断熱の家は、なぜ冬あたたかいのか
- 建築家とつくる家「design casa」という選び方
- 住宅ローンと資金計画、はじめの考え方
英建設が大切にしていることは?

私たち英建設は、室蘭市中島町を拠点に、一級建築士事務所として設計から施工までを手がけています。北海道casa projectの加盟店として、建築家とつくる家「design casa」もご提案できるのが強みです。ただ、どんなにデザインが魅力的でも、寒冷地では暮らしの快適さの土台がなければ意味がありません。だからこそ私たちは、デザインと性能のどちらかではなく、その両立を大切にしています。
家づくりは、多くの方にとって一生に一度の大きな決断です。分からないこと、不安なことがあって当然です。私たちは無理な営業はいたしません。まずはお話を聞かせていただき、室蘭の暮らしに合った家づくりを一緒に考えていく。そんなお付き合いを大切にしています。
まとめ
室蘭で長く心地よく暮らす家をつくるなら、まずは高気密高断熱という土台から。断熱性能は暖房費・寒さ・結露という寒冷地の悩みに同時に効き、健康や家の寿命も守ってくれます。2025年からは省エネ基準が義務化され、断熱の下限が引き上がりました。そのうえで、みらいエコ住宅2026事業のような補助金や、資金計画・金利の動きも合わせて考えれば、より安心して一歩を踏み出せます。気になることがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。
室蘭・登別・伊達で家づくりをお考えの方へ。ご相談は無料です。
お問い合わせについてはHP内のイベント予約ページ又はお問合せページからお願い致します。
よくある質問
- 高気密高断熱の家は、本当に暖房費が下がりますか? A. 断熱と気密を高めた家は暖めた空気が逃げにくく、外の冷気も入りにくくなります。そのため同じ室温を保つのに必要な暖房が少なくて済み、光熱費を抑えやすくなります。実際の削減幅は住まい方や設備で変わるため、設計段階の試算でご説明します。 Q. 2026年に家を建てるなら、断熱はどのくらいの性能が必要ですか? A. 2025年4月から新築には省エネ基準への適合が義務づけられ、断熱等性能等級4以上が最低ラインです。将来はより高い等級が求められる見通しのため、寒冷地の室蘭ではその上を見据えた計画をおすすめします。 Q. 寒冷地で使える住宅の補助金はありますか? A. 国の「みらいエコ住宅2026事業」では、省エネ性能の高い新築やリフォームが補助対象です。寒冷地は補助額が手厚い区分もあります。要件や期間が決まっているため、最新の内容を確認しながらご案内します。 Q. 相談だけでも大丈夫ですか?費用はかかりますか? A. はい、ご相談は無料です。土地探しの段階でも、資金計画から整理したい方でも歓迎します。無理な営業はいたしませんので、お気軽にお問い合わせください。
英建設株式会社について
北海道室蘭市中島町を拠点とする一級建築士事務所。新築・リフォーム・リノベーションから資金計画のサポートまで、室蘭・登別・伊達の家づくりに寄り添います。
設計力:一級建築士事務所として、設計から施工まで一貫対応。
建築家とつくる家:casa project加盟店として「design casa」をご提案。
寒冷地の性能:室蘭の気候に合わせた高気密高断熱の家づくり。
資金計画:補助金や住宅ローンを含めた資金計画をサポート。
英建設株式会社 杉山 英司
執筆者プロフィール
杉山 英司/英建設株式会社 代表取締役。北海道室蘭市を拠点に、一級建築士事務所として設計から施工まで手がける。casa project加盟店として、建築家とつくる家と寒冷地の高性能住宅を両立させた家づくりに取り組む。施工エリアは室蘭市・登別市・伊達市。




